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『響きと怒り』



1929年発表

>ジェイムズ・ジョイスヴァージニア・ウルフなど20世紀ヨーロッパの小説家が開拓した「意識の流れ」と呼ばれる手法など多くの叙述スタイルを採用した。フォークナーにとっては4作目の小説であるが、発売当時は評判を呼ばなかった。しかし1931年、フォークナーの第6作『サンクチュアリ』(フォークナーが後に主張したように、この扇情的な話は金のためだけに書かれた)が出版されると、『響きと怒り』も売れるようになり、フォークナーに批評家の注目を集めるようになった。


四部で構成されている
各視点は、
第一部は知的障害のある三男ベンジャミン・コンプソン(1928年4月7日)
第二部は妹キャンダスとの関係に苦悩する長男クウェンティン・コンプソン三世(1910年)
第三部は金に執着する現実派の次男ジェイソン・コンプソン(1928年4月6日)
第四部は三人称(1928年4月8日)
から描かれる

意識の流れが用いられ、時間や記憶、声(音・響き)、宗教性などなどが複雑にからみあう