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『蜘蛛の瞳』感想
『蛇の道』の新島のその後
その後と言ってるが、多分ちょっと設定が違う
『蛇の道』と作風が違うのだが、この両面をセットで見ると面白い

『蛇の道』の能動的な新島に比べて『蜘蛛の瞳』の新島は受動的になっている
主体性がない

ダンカンが出てくるが、このダンカンが明らかにビートたけし風である
作品全体もたけし映画っぽい雰囲気がある

この作品のキャラの動機や意図も不明な点が多いが、新島を統制しようとする大杉蓮のファシズム的なキャラが良い
『蛇の道』に比べると謎にユニークな場面が多い

新島が何度か感知する白い影のようなものは何か(新島は『蛇の道』でも途中得体の知れないものを察知している)
復讐の果てにあったものは何か

森のシーンはベルトリッチ『暗殺の森』っぽい(殺人者のその後、社会の妙な構造に組み込まれる点も話もちょっと似てるか)