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『モナドロジー』の24


久住哲
表象のうちに際立ったものがなければ私たちは茫然とした状態に留まる
『精神と自然』IVのp181〜における極小振盪とかの話が関係するかもしれないと思った。
アハ体験では、変化が緩慢であるがゆえに、私たちは変化に気づかない
知覚のうちの際立ったもの
中公クラシックスで「香りたかい」と訳されているフランス語は「haut goût」
『モナドロジー』の25で言われている「程度の高い表象」を規定するものだろう
視覚や聴覚などの五感のことだろう
この際立ったものを作り上げているのは、『モナドロジー』の25によれば、「多くの光線や空気振動をよせあつめ」る器官……感覚器官感性)である。
この箇所もベルクソンの著作を思い出させる。
物理的な空気振動を、動物は音(認識における際立ったもの)として知覚する
アナログな物理的運動はデジタルな刺激として処理されているに変換されている
アナログなままだと「緩慢」すぎる。
震動をまとめることでメリハリが生まれる。
私たちが感じている五感はすべてメリハリを持ったものである。
裸のモナド les Monades toutes nues
感性なきモナドは物理的運動(要するに震え