>ミドルマーチ(Middlemarch, A Study of Provincial Life)は、ジョージ・エリオットのペンネームをもつ英国の作家メアリー・アン・エヴァンスが執筆した小説。1871年と1872年に8回に分けて発表された。1829年から1832年までの架空のイングランド中部の商業都市ミドルマーチの町を舞台に、それぞれ異なった生活環境の中でともに理想に燃える二人の男女の人生の経緯を描く物語。副題に「地方生活の一習作」とあるように、ミドルマーチの住民を描きながら、多彩な人生模様と心の動きを描いて、人生について深く考えさせる書となっている。エリオットは1869年から1870年にこの小説を形成する2つの作品を書き始め、1871年に完成させた。最初のレビューはまちまちであったが、後年ヴァージニア・ウルフが、この本を激賞して以来、今では彼女の最高傑作、英国における偉大な小説の1つとして広く見られている 。