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『イエスという経験』
著者:大貫隆
帯文:「イエスの経験の全体像をダイナミックに描く」

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好き久住哲
著者は福音書歴史批判的に検討し、史的イエスの実像を探り、イエスのイメージ・ネットワークの再構築を試みる。この試みは、イエスの再神話化であり、古代人イエスに遡ることによって現在まで伝わっているキリスト教の標準文法から見た見方を見つめる新たな視座を据えるものとなる。

生前のイエスの「意味のネットワーク」を再現しようとする、面白いコンセプトの本
例えば
イエスがを、王ではなく父(アッバ)として、イメージする点に着目されたり
イエスが宇宙をどうイメージしてたか
このコンセプトはイエスの「再神話化」とも呼ばれる
福音書のなかの原始教会バイアスを除いていくことで、生前のイエス自身(史的イエス)の思想に遡ろうとする

298ページからヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』への言及がある。